ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日

一般的な小児疾患

=診療のご案内=

こどもはちょっとしたことですぐに体調を崩してしまいます。

お子さんの様子が急に変わることで、ご家族がとても焦ってしまうこともあると思います。

お子さんはまだ幼いので具合の悪さを自分の言葉で上手に伝えられないため、ご家族が不安を感じることも多いと思います。

子育て中の皆様がお困りの時に、このクリニックが何か少しでもお役に立てればと思っております。どうかお気軽にご相談ください。

花粉症

最近の傾向として日本の花粉症患者は年々増加しています。小児では低年齢での発症が増えています。
データをあげると5930.1%101949.5% と言われています。 
(参照:鼻アレルギー診療ガイドライン 2020

 
原因:(主にスギやヒノキなど)
花粉が目や鼻の粘膜に付着することでおきるアレルギー疾患です。
 
症状:(おとなと同じように)鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、目のかゆみ、目の充血などがみられます。鼻症状により呼吸がしづらくなると、お子さんも集中力低下、ぼーっとする、眠りが浅い、活気がなくなる、といった状態がみられることがあります。
 
治療:内服薬、点鼻薬、点眼薬 などがあげられます。
治療開始のタイミングは、スギ花粉の飛散と同時あるいは症状が出現してからもよい〇ですが、スギ花粉飛散より少し前が初期治療をはじめるベスト◎なタイミングです。(目安としては2月頃より開始)
 
ご自宅での対応:外ではマスクやメガネの着用をしましょう。
花粉を集めにくい衣類(ツルツルした素材のもの)、帽子・マフラー等での防御も大切です。
外出後の手洗い・うがい・洗顔を徹底しましょう。
帰宅後の衣類交換、シャワー等も有効です。
家の中をこまめに掃除する。加湿や空気清浄機等の使用ものぞましいです。
 
みんなでできることから、花粉症対策、しましょう!

発熱

こどもの発熱の原因は様々ですが、一番多い原因は「かぜ」です。こどものかぜのたいていはウィルス疾患で、抗菌薬は必要ありません。しかし持続すると細菌感染症(肺炎、中耳炎など)を引き起こす場合もあるため経過には注意する必要があります。

 

熱の原因は年齢により異なります。

特に生後3か月未満のお子さんの発熱は重症な感染症が隠れている可能性があります。

生後3か月未満の発熱の際は、早めの受診をお願いいたします。

 

そのほか、予防接種による副反応、尿路感染症、川崎病など、子どもの熱の原因は様々です。

熱の出方、熱以外の症状、集団生活の有無、周囲の流行状況などは診断の手掛かりになりますので、診察時にお伝えくださると助かります。 


解熱剤(熱さまし)の使い方 

高い熱によるつらい症状を和らげることが出来ます。

座薬、内服薬(液剤、粉薬)があり、お子さんの状態や好みに合わせてえらびます。

乳幼児でお口から飲ませるのが難しいときに座薬は便利です。

高い熱(38.5度前後)に対し、必要に応じ使用します。

間隔は 6-8時間程度あけて、13回程度の利用がのぞましいです。

熱が少し下がるとお子さんたちは体が楽になり、少し元気になったり、食欲が湧いたり、眠れたりします。あとは水分をこまめにとったり、氷枕や氷嚢で冷やしたり、衣類や掛物を調整して快適に過ごせるように心がけましょう。

便秘について

便が十分量かつ快適に排出されない状態をさします。

毎日排便があっても、量がすくない、すっきりしない、痛みがある場合は便秘の可能性があります。子どもの便秘はめずらしくありません。

なりやすい時期は、母乳から人工乳への切り替え期、離乳食開始、トイレトレーニング、就園・就学時など…と言われています。

ご家庭での対策として、まずは早寝早起き、決まった時間にバランスのよい食事をとるなど、規則正しい生活を送りましょう。十分な睡眠と食後にゆっくりトイレに座る習慣も望ましいです。しっかり動いて遊ぶことは腸の動きを活発にします。水分をこまめに補給すること、食事やサプリ等で食物繊維をとるのもよいです。トイレを我慢しない、させないことも重要です。

食事や生活習慣を見直しても症状が改善しない場合は、治療が必要なことがあります。一度医療機関にご相談ください。

便秘のお薬は様々で、便を柔らかくする薬、腸を動かす薬、腸を整える薬、便を取り除く薬などがあり、症状により使い分けたり組み合わせたりします。治療は一般的には数か月~数年続けることになります。いったんよくなっても再発することが多いので、減量・中止などは医療機関と相談しながら進めましょう。