皮膚疾患・皮膚ケアについて
=皮膚疾患・皮膚ケアについて=
おむつかぶれ
おむつかぶれはおむつの中の尿・便が皮膚に長時間接することが原因で生じます。
おむつ内の蒸れた環境で、尿中の物質や便中の細菌などが炎症を引き起こします。
経過が長いとカビが生えることがあります。(その場合、治療に抗真菌薬を使います。)
ご家庭での対応としては、こまめなおむつ交換と毎回のおしり洗浄、そして赤い部分に軟膏をたっぷり塗ることです。尿や便との接触を防止することで徐々に改善します。おしりふきで頻回に拭くと摩擦で悪化することがあるので注意しましょう。
皮脂欠乏性湿疹
頭から足先まで、しっかり泡で洗浄したうえで、朝晩1日2回の保湿が望ましいです。
シンプルなこの方法で乾燥は対応できます。
赤くなっている部分は炎症を起こしているので、ステロイド剤が有効です。
その場所に使用することで数日から1週間程度で皮膚は改善・回復が期待できます。
じんましん
突然出現するふくれ(膨疹)と赤み(紅斑)が特徴的な発疹です。
かゆみをともなうことが多く、たいてい数時間から数日でおさまります。
(薬・食物・動植物など)アレルギーによるものは一部です。
多くは原因不明(特発性)です。子どもは特発性のじんましんが多いです。
なぜじんましんが出るのか詳しくはわかっていない部分があり、
感染、体調不良、睡眠不足、ストレス、環境温、様々な要因でおこります。
(受診時にはおさまっていることもよくあります)
出てきた発疹の写真を撮っておくと、診断の役にたつことがあります。
内服薬、外用薬、冷却材などの使用は症状をやわらげます。
明らかな原因がある場合は、その誘発因子や悪化要因を取り除くことが大切です。
紫外線対策
こどものうちから強い日焼けをしすぎないよう注意することは大切です。
10時から14時までが一番紫外線が強いので留意しましょう。
その時間帯の外出は日焼け対策をする、なるべく日陰で過ごす、外出が長時間にならないようにする、など具体的な計画をたてましょう。晴だけでなく、曇の日も注意してください。
帽子をかぶる、衣類は肌の露出が少ないもの反射する色のものを選ぶ、など工夫しましょう。
日焼け止めは必ずしも使う必要はありませんが、外出の頻度が高いようであればあると安心です。ベビー用・子ども用など、適切な市販品を選択してください。